自然療法

 我が家ではここ数年、病院のお世話にほとんどなっていません。特に最近、ハーブ療法や食事療法を実践するようになってからは、家族に風邪などの症状がほとんど出ないか、出たとしてもすぐに鎮静化するようになりました。偏食家の息子が一番体調を崩す回数が多いので、食事が体調に大きく関係しているのだろうと思います。娘はハーブティが大好きで毎日飲んでいるのですが、学校でどんなに風邪やインフルエンザが流行っていても、体調を崩すことがなくなりました。

 

 一昨日、その息子が夕方に喉が痛いと言いだし、熱を測ると37.5度。普段からあまり野菜を食べたがらない息子ですが、ここ数日は外食が続き、特に動物性蛋白質ばかり摂っていた状態でした。疲れもあって、体の免疫機能が弱っているところに喉をばい菌にやられ、そのために体が反応して熱を出しているのだろうと思いました。

 

 大森一慧著『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当』によると、動物性蛋白質を取り過ぎると血液が粘ってしまい、腎機能の低下やウイルス感染、アトピーなどが引き起こされることがあるとのこと。

 そうした時にとてもいいのは、大根。大根は、血液を粘らせている過剰なたんぱくを分解・消化する酵素があるので、腎臓の機能が正常に戻り、またビタミンCが豊富なので排尿も促進、また毒素を吸着してくれるので解毒効果も高いそうです。

 

 早速息子に、大根おろしの絞り汁と生姜(消炎、殺菌、発汗作用)の絞り汁にお湯を注ぎ、はちみつ(強力な殺菌効果)を入れた飲み物を飲ませました。「からい」と言ってあまり飲みたがらなかったのですが、「のどのばい菌をやっつけてくれるお薬だよ」というと、しぶしぶ飲んでくれました。

 そして、喉の症状にとっても良いとされるユーカリローズマリーの精油をカメリアオイルに数滴垂らし、喉から胸、そして鼻の周辺にかけて塗りこみました。また、体調不良の時用にブレンドしてある「緊急用」のフラワーエッセンスをスポーツドリンクに入れて飲ませ、気功を施して体のエネルギーを上げると同時に邪気を外に出しました。

 

 そんなことをしているうちに喉の痛みも引いたようで、咳の数も一気に減りました。夜寝る頃にはほぼ平熱に戻り、次の日の朝はすっかり元気になって幼稚園にも行くことができました。

 

 今日はだいぶ喉の痛みは引いていたようですが、念のためタイム、リコリス、エルダーフラワー、フェンネルのハーブティを煎じ、そこに免疫力アップのエキナセアチンキ剤とはちみつを入れた飲み物を半分飲ませ、後の半分でうがいをさせました。息子は、ハーブティを普段は飲みたがらないのですが、こういう時には割と素直に飲んでくれます。おそらく、飲むと楽になるという自覚があるのでしょう。

 

 こんな感じで、初期症状には特に、こうしたハーブ療法や食事療法が即効的に効くように思います。こうした自然療法の良いところは、副作用がないところ。そして、症状を無理やり抑えるのではなくて、体が元々持っている自然治癒力を高めるように作用してくれるという特徴があります。

 

 子どもに何か異変があったらすぐ病院に行ってお薬、という習慣が当たり前の世の中ですが、ちょっとした体調不良程度だったら、様子を見ながら家庭でも処置ができるものなのだなあと、実践しながら思っています。