人生を変えた「気づき」

 生きていると、様々な出来事が身に降りかかり、紆余曲折いろいろあるものです。人生経験が豊富になれば、些細な出来事をいちいち気にすることもなくなっていくのかもしれませんが、若い頃というのはとかく他人や周囲に惑わされたり、人に言われたことを必要以上に気にしたりするものです。かくいう私もそうでした。20代の頃までは、どちらかというとネガティブシンキングなタイプでしたし、人の目をいちいち気にしたり、周囲の意見に振り回されたりして、確固たる「自分」がなかったように思います。

 そのような心の状態でしたから、そんな自分に気づきを与えるために様々な出来事が起こりました。当然ネガティブなこともありました。それは自分をより良い方向に向かわせるために起こっていたことなのですが、その当時はそのような捉え方をせず、ただ単に「ああ嫌なことがあったなぁ」といちいち落ち込んでいたものです。

 

 そんな時、一時でも嫌なことを忘れさせてくれていたのが、大好きなミュージカルでした。子どもの頃に初めて見て以来、その夢のような世界の虜になり、何かうまくいかないことやつらいことがあっても、ミュージカルが心の支えとなり、当時は息苦しいと感じていた自分の人生に、ほっこりと光を灯してくれていました。

 

 ある時、ずっと楽しみにしていた、憧れのミュージカルスターが出る公演を観ていた時。舞台の上で歌って踊っている人たちは、なぜあんなにキラキラしているんだろう、とふと思いました。生き生きとして、表情も明るく、エネルギッシュで、明らかに舞台の客席に座っている自分とはオーラの種類が違います。いいなあ、羨ましい、あんな風になりたい、と思いました。あんなにキラキラしているんだから、きっと人生も楽しいに違いありません。

 いつもの私だったら、ただ羨望の気持ちを感じて終わっていたでしょう。でもその時は、なぜかその後も様々な考えが浮かんできて、公演の途中なのに頭を巡らせてしまいました。この人達は何が違うんだろうか。「特別」だから違うんだろうか。「特別」に恵まれているから、「特別」に才能があるから、「特別」に選ばれているからなのだろうか。

 そんな思いが沸々と湧き上がってきたその瞬間、私はハッとなりました。『そうだ、自分も本当はあんな風になれるんじゃないか』という考えがパッと浮かんだのです。舞台の上でキラキラしている人たちが特別恵まれているというわけではなくて、本当は誰にでもキラキラ生きられるチャンスは与えられているんじゃないだろうか。輝かしい人生を送る権利は全ての人に平等に与えられていて、その権利を使うか使わないかは、ただ自分の意思と行動が決定しているだけなのではないだろうか。舞台の上にいる人たちと自分は実は何も違いはない。あの人たちが特別なわけではない。自分だって、本当はあのように輝くことができるんだ。

 そんな思いが強く湧き起ってきて、私はまばゆい光にパーッと包まれたような気がしました。そして、「自分もあんな風にキラキラした人になろう。人生を輝かせよう」と決心しました。

 その日から、何かが変わりました。自分のコアの意識が完全に切り替わったのを感じました。それまでぼんやりとしたグレーのようなくすんだ色をしていた自分の人生が、まるで霧が晴れたように明るく、美しい光に包まれているように見えました。そのように自分の見方が変わると、今度は最適なタイミングで、自分にとって望ましい出来事や人、物、情報などがやってくるようになりました。当然様々な気づきがあり、一見ネガティブに思えるような出来事もありましたが、そうしたことも結局は自分の望んでいる方向に軌道修正してくれるものでした。(むしろネガティブな出来事の方が、それを乗り越えた時に飛躍的に自分が成長しているのを感じました)

 そのようにして人生をポジティブに生きようと決心してしばらくしてから、ふと過去の自分を振り返ってみると、まるで違う人間のように変わったことが実感できました。人はいつでも変わることができるんだなあ、と思いました。

 今も人生の途上でまだまだ未熟な自分ですが、以前よりも人から「いつもキラキラしているね」「人生謳歌しているね」といった言葉を頂くようになりました。少なくとも、10年前のように自分を卑下した見方をしなくなっただけ、心が軽くなり明るい気持ちで毎日を過ごすことができています。

 

 テレビでスターや人生の成功者などを見ている時や、身の回りにいるキラキラしている人を見るとき、どのような見方をしていますか。あの方達は自分とは違う特殊部隊なのだ、一部の選ばれし人々なのだから仕方ない、自分はああはなれない、といった目で見てはいませんか。「自分はあんな風になれない」と強く思い込んでいるうちは、いつまでもその状態が続くでしょう。自分の思いが現実化するものだからです。輝いている人を特別視していると、「自分はそうではない」という認識を持つことになります。もし自分がポジティブに変わりたかったら、輝いている人と自分は実は何も違いはない、いつでも自分はあのようになれるのだ、とまず意識を変えることです。どんな人にも、夢を達成するために必要な資質が元々備わっています。宇宙には無限の可能性があり、心の持ち方次第であらゆるチャンスがやってきます。それを受け取るか受け取らないかは、全て自分の意思一つなのです。

 

 

《輝かしい人生を送るために意識を変えるサポートエッセンス》

 

♡ラーチ(バッチ)

自分と他人とを比較して劣等感を感じたり、自分に自信が持てない人に。自分には能力がないのでどうせ何かをやっても失敗してしまうだろうという、後ろ向きな気持ちが強い時にも用います。

 

♡ウィロウ(バッチ)

自分は恵まれていない、自分が不幸なのは親や環境のせいだ、などと自分の今ある状態を周囲のせいにしてしまう時に。他人の成功を羨ましく思い、自分の境遇に対して不公平感や不満を抱いています。→人生のかじ取りを握っているのは自分自身であることに気づき、感謝の気持ちをもって日々を過ごすことができるように。

 

♡バイオレット(パワーオブフラワー) ¥3,348

 自分を出し、前に出ていくのが苦手な人や、ためらってしまう人に。自分は他人の陰に隠れてひっそりと生きる人間だという思い込みがあったり、目立つことや前向きな人生を生きることに罪悪感を抱いていたりします。