先日、息子と主人がスポーツクラブの合宿でいなかった夜、娘と2人で映画を観ました。ふと、あの映画が観てみたいなと頭に浮かんだのです。昔観たことのある映画でしたが、大人になってから観てみると、当時とは違う視点で観ている自分がいました。その映画の中で流れていたある歌が、とても印象に残り、映画を観終わった後もずっと頭の中で流れていました。かつて観た時には、全く印象に残らなかった歌でした。
次の日、昨日の映画の余韻も冷めやらぬうちに、スーパーに出かけました。すると、買い物をしているうちに聞き覚えのあるメロディが流れてきました。なんと、昨晩観た映画の中で流れていた、あの曲でした。その曲の歌詞はとても示唆的なもので、心に深く響いたので、今の自分にとって重要な意味を持つメッセージなのだろうと思いました。
このような事象のことを、シンクロニシティ(共時性)といいます。本来何のつながりもないことが同時発生的に起こり、それがその人にとって覚醒を促すような意味を持つ、といった事象のことです。カール・ユングによって提唱されました。
このようなシンクロニシティは実はどの人にも起こっていることで、私たちは毎日のようにメッセージを受け取っているものです。ただ、それに気づくか気づかないかなのです。
例えば、ある日の朝何気なくテレビをつけたら、ある場所の映像が流れていました。その日友達と食事に出かけると、その友達が旅行のお土産をくれました。それは、朝テレビで見たあの場所のお土産でした。
またある時、喫茶店で本を読んでいたら、ある人物のことが書かれていました。自分が今いる喫茶店の名前は、その人物の名前と全く同じでした。
このような出来事が自分の身に起こったとしても、意識的になっていなければ気づかずにやり過ごしてしまうこともあります。その時に「ハッ」と何か気づくことがあれば、それはその人に送られたメッセージだということです。