他人を変えたかったら

 ホーンビーム効果が続いている我が家です。一週間程前からホーンビームを取りはじめた娘は、昨日朝から部屋に籠り、数時間かけてやり残していた宿題を一気に片付けました(もっと計画的に進めていれば、こうする必要もなかったとは思うのですが・・)。今朝は、朝ご飯を食べ終わると突然「雑巾ちょうだい」と言い出し、おもむろに部屋の雑巾がけを始めました。

 黙々と雑巾がけをする姉の姿を見て、弟も「ぼくにも雑巾ちょうだい」。姉弟二人で一生懸命、床を磨いていました。その姿を見て今度は私も、気になっていた壁の汚れを突然落としたい気分になり、雑巾を取り出してゴシゴシやり始めました。親子三人、夢中になって家の掃除をした後は、気分爽快、スッキリとした気持ちで次の仕事に取り掛かることができたのでした。

 

 ホーンビームを摂っていたのは娘だけだったのですが、今回まず娘のやる気スイッチがONになったことで、近くいる家族へもその波動が伝わり、ホーンビームを摂っていない私達まで、突然先延ばしにしていたやるべきことに取り掛かりたい衝動に駆られました。

 このように人のエネルギー(波動)というものは、見えないレベルで常に周囲に影響を与えています。特に、家族などの関係の近い人やいつも一緒に過ごしている人、近くにいる人には、より強い影響を及ぼします。

 ふさぎ込んでいる人の近くにいけば、何となく自分も暗い気持ちになりますし、逆にニコニコと楽しい気持ちで過ごしている人と一緒にいれば、自分までわけもなくハッピーになったりします。何か一つの目標に向かって脇目も振らずに頑張っている人が身近にいると、自分もなんとなく「がんばろう」という気持ちになるものです。

 

 お客様とお話していると、よく「エッセンスを、自分だけじゃなくてあの人にもとってもらいたい」といった話になります。人間関係のお悩みがあると、特にそのように感じるようです。でも、エッセンスは本人の了承を得ずに勝手に盛ったり、嫌がる人に無理やり飲ませるようなことはしない方が良いので、飲んでもらいたい人がいたとしても難しい場合があります。そのような時は、「ご自身が変わることで、周りの方も変わっていきますよ」という説明をします。これは気休めではなく、法則です。私達は特定のエネルギーを持っており、そのエネルギーはお互い影響し合っているからです。

 ポジティブなエネルギーを持っている人は、周囲の人々にもポジティブなエネルギーを提供していることになります。また逆に、ネガティブなエネルギーを発している人は、周囲の人々のエネルギーを下げてしまっています。

 実際、エッセンスを摂り始めて自分に変化が起こると同時に、家族や職場の人たちの自分に対する態度が変わった、といった体験をされる方は非常に多いです。今まで刺々しい態度をとっていた上司が優しくなったり、頑なに自分のやることを反対していた親が急に折れてきたり、子供の表情が柔らかくなったり。

 自分がポジティブになっていくと、ポジティブな波長が周囲にも伝わり、周囲の人々も一緒にポジティブになっていきます。特に、身近な人程変わっていきます。どうしてもネガティブなままで居続けようとする人も中にはいるかもしれませんが、そのような人は自然と自分から去っていきます。波長が合わない者同士は、引き寄せ合うことがないからです。

 

 以前、犯罪アナリストの方が『割れ窓理論』のお話をされていました。街に窓が割れたまま放置されているお店が一軒でもあると、同じように窓が割れた建物が周囲にどんどん増えていき、それと共に犯罪の数も多くなる、という理論です。これは、手入れをされないままの建物は波動がどんどん下がり、その低い波動が周囲にも伝播していくからではないかと思います。また、泥棒を遠ざけたかったら家の前に花を植えると良いそうです。犯罪者は、エネルギーの高いものを嫌うからです。ニューヨークのジュリアーニ元市長が、割れ窓理論を用いてニューヨークの街を浄化し、犯罪率を大幅に下げたことは有名です。

 自転車で住宅街を通っている時などに、玄関先をお花で綺麗に飾っている家々が、ご近所で申し合わせたかのように同じ雰囲気を醸し出しているのを目することがあります。どこかのお家が玄関先をお花で美しく飾ると、周囲の家にもその波動が伝播し、自分の家もきれいに飾ろうという気持ちに自然となっていくのではないかと思います。

 

 他人を変えたかったら、まず自分が変わる。全ては自分次第なのだなと思います。

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