フラワーエッセンスを飲む順番

 フラワーエッセンスには、本当にたくさんのものがあります。

 

 うぶすなにセッションのお申込みをされる方の中には、今までいろいろとエッセンスを試されたという方もいらっしゃいます。たくさん種類があり過ぎて、一体どれが自分に合うものなのかよく分からなくなったので相談することにした、と言われます。

 

 フラワーエッセンスを選ぶにしろ、自分の内面の課題に取り組むにしろ、今一番表に出ている”感情”に注目し、そこからアプローチしていくのがお勧めです。

 

 例えば、自分が今何かに怒りを感じているとします。その怒りは、一見何かの対象物があるかのように感じるのですが(実際怒りの対象となっている人や状況があると思います)、怒りを引き起こしている原因は、本当はその対象物ではなく、自分の心の中にあります。

 

「〇〇さんのせいで、怒りを感じている」

「□□が△△だから、腹が立つ」

 

 といったように、とかく怒りの矛先を自分以外の何かに向けがちです。けれど、本当に怒りの原因は「それ」なのでしょうか。

 自分は〇〇さんに怒りを感じているけれど、他の人で、〇〇さんに全く怒りを感じない人もいます。□□が△△である状況に、気にも留めない人がいます。反対に、自分が全く気にもならないようなことに、プンプン怒っている人がいたりします。何がそんなに気に入らないのだろう、全然怒ることじゃないじゃない・・そんな風に感じることはありませんか。

 

 こうしたことからわかるように、怒りの根本原因は、その「人」や「状況」ではありません。私の中のどこかに、「これが許せない」と判断している、思い込みがあるのです。

 

 

 このような場合、まずは、”怒り”を静めてくれるエッセンスをとることをお勧めします。とりあえず、一番表面に出ているトゲを抜いてしまうのです。すると、毒々しい感情がスーッとなくなり、心に平安が戻ってきます。心が穏やかになると、冷静な視点で物事を見ることができるようになり、私は一体なぜこのような怒りを感じていたのだろう、と、客観的に自分を分析することができるようになります。気づきが起こってきます。

 

 表に出ているネガティブな感情が癒されると、自分の心の中がよくみえるようになっていきます。自分はこういう部分に執着があるなとか、特定の状況や人物で悩まされるという状況がパターン化しているなとか、こういう思い込みがあるなとか、いろいろとみえてきます。そうなってきた時には、また一段と深い部分を癒してくれるエッセンスが役に立ちます。

 例えば、インナーチャイルドを癒すもの、自己愛を高めてくれるもの、母親との関係性を癒すもの、トラウマを癒すもの、ネガティブなエネルギーコードを断ち切ってくれるもの、などです。

 

 そうしたものをとっていくと、長い間心の底に蓋をしていた部分が開いてくるので、ずっと忘れていた過去の記憶が蘇ってきたり、古い感情が蘇ってきたりといった、感情の解放が起こってきます。これは浄化の反応としてよくあることなので、淡々とやり過ごすのが一番です。同じ感情がずっと自分の中に居続けるということはないので、少し冷めた視点で、自分の中を通り去っていくのを眺めていけば、そのうち波が静まって穏やかな心になっていくでしょう。

 どうしても感情があふれかえって辛いという時には、リリースを助けてくれるエッセンスや、浄化のエッセンスなどを一緒にとると良いと思います。

 

 だいぶ心の中が穏やかになったなと感じるようになったら、次は更にもう一段深い部分で浄化を行ってくれるエッセンスをとることをお勧めします。無意識レベル、魂レベルでクリーニングをしてくれるものです。DNAをクレンジングしてくれるものや、先祖から引き継いでいるパターンを浄化してくれるもの、生まれる前からの傷を癒してくれるものなどです。

 こうしたものは、とっている間具体的な反応がない場合もあるのですが、自分の深い部分で効いている感じがしたり、メッセージ性の強い夢を見たり、人との別れがあったりと、ちょっと不思議な感覚を味わうことがあります。とり終わってしばらくしてから、「あれ、そういえばなんかスッキリしたな」などと感じたりします。私がとった方を見ていて感じるのは、その方の透明感が増す、ということです。いずれにしても、自分でも認識できないような深いレベルで変化は起こっています。魂レベルでの自由度が増すので、制限がなくなり、軽くなります。

 

 

 だいぶお掃除が進んだら、今度はさあ、本当の自分を出していく時です。心は澄み切り、迷いも恐れもない段階まで来たのですから、今まで着ていた重い衣を脱ぎ捨て、本来の自分に戻り、人生を楽しんでいきましょう。

 このような時にお勧めなエッセンスは、インスピレーションを高めるもの、自分の使命を思い出し個性を花開かせてくれるもの、目標に向かって立ち向かっていく勇気を育んでくれるもの、余計な敵から身を守ってくれるもの、などです。

 

 

 とこのように、フラワーエッセンスには、心を癒す段階においてそれぞれ相応しいものがあるように思います。

 ネガティブな感情がたくさんあって、それに圧倒されているような状態なのに、いきなり高い次元に働きかけるようなエッセンスをとっても、最高最善の形ではエッセンスの効果が出なかったりします。少しは変化があるとは思いますが、結局は元に戻ることになります。解決していない課題があるのにいくら飛躍しようと望んでも、必ずどこかで、先に向かい合うべき問題に引き戻されることになります。

 

 心のお掃除ができていないのに、豊かさや成功を望んでも、願いが叶いにくかったり、中途半端な形で叶ったりします。心を癒し、心の問題に取り組むことがいかに大切かということです。結局は、それが一番の近道なのかなと思います。