就職活動で学んだこと

 街中で就職活動中と思われる女子大生の姿を見ると、私は少し切ない気持ちになります。自分がかつて経験した、つらく苦しかった時期を思い出すからです。あの頃は、いつ終わるともわからない、永遠の苦しみに渦の中にいるような感じがしていました。やればやるほど空回りして、私という人間が世の中から必要とされていないのではないかという気分になっていったものです。

 

 私が通っていた大学では、女子も男子も、世間に名前の知れた企業に就職するのが花形でした。3年生の終わり頃になると、大きな会社の人事担当者が次々とやってきて、説明会を開きます。留学や院への進学、試験勉強もしくは公務員などを目指す以外は、そういった企業に就職することを目標にしていた人が多かったように思います。私は、その時になってもまだ自分が一体何をやりたいのか、どんな仕事に就きたいのかわかっていませんでしたが、特に明確な目標があったわけでもなかったので、何となく周りに流される感じで、就職活動に参加することにしました。

 そんな感じで始めたので、ハッキリとしたビジョンが描けたわけでもなく、多少興味がある分野の会社をいくつも周っていましたが、鳴かず飛ばずでちっとも内定が決まりませんでした。そもそもやる気がなかったので、そのような気持ちが見破られていたのかもしれません。

 その時の私は「型」にハマることが良いことだと考えていたので、就職活動においては、ガンガン自分の意見を言い、はきはきとしゃべる自信に満ちた女性をアピールすることが勝利の秘訣だと自分に言い聞かせ、そのようなキャラクターを演じていました。実際、そのような押しの強いタイプの人ほど、次々と大きな会社の内定を勝ち取っていたのです(そもそも、どちらかというと勝気な女子が多い大学でした)。私は周囲に影響され、自分を見失っていました。

 

 周りの友人達が次々と内定をとっていく中、私はちっともうまくいかず、一体何がいけないんだろう、私は人としてダメなんだろうか、とまで考えるようになっていきました。

 そんな時、一足先に内定が決まっていたある友人から、次のようなアドバイスをもらいました。

 

「押してダメなら、引いてみたら」。

 

 その友人は、実体験でそのようにして上手くいったから、私に教えてくれたのだろうと思います。私はその言葉でハッとなりました。今まで、私は違う自分を一生懸命演じてきたけれど、もしかしたらそれが違和感となって現れていたのかもしれない。私らしさが全然アピールできていなかったのではないだろうか。私が欠点だと考えていた部分も、もしかしたら長所と映ることもあるんじゃないだろうか。

 そのように考えが変わっていきました。そうしたら、なんだかフッと肩の力が抜けたような気がしました。自分を無理やり型にはめて演じなくてもいいんだ、そう思えただけで心が軽くなったのです。

 そうなったら、今度は不思議なくらい面接がうまくいくようになりました。トントンと次のステップに進むようになったのです。今までのように、がんばって意見を言ったわけでも、強気で挑んだわけでもないのに。むしろその逆に、自然体で、無理せず必要以上にアピールもせず、控えめな感じで思ったことを話していただけです。それが素の姿なので、ストレスもありませんでした。面接官としてお話する方とも、普通に会話が弾むようになっていました。

 こんな感じで上手くいくようになると、拍子抜けするくらいあっけなく、内定が決まりました。会社に就職してからは、楽しいことだけではありませんでしたが、多くのことを学ばせてもらいました。その時身に付けたパソコンスキルも、今こうして役に立っているのですから、つらかったとはいえ、会社勤めを経験することも私にとって必要な事だったのだなと思います。

 

 この、「無理をせず、自然体で」というやり方は、その後もどんな場面でも通用するものでした。やはり、自分を偽って演じたり、自分らしさを封印して他の誰かになろうとしたり、違和感を感じる方法で突っ走ったりすると、必ずどこかで壁にぶち当たり、うまく回らなくなります。何よりそのような不自然な状態でいる自分が一番つらいです。精神的に穏やかでいられなくなります。

 人は本来、その人らしさを100%出して生きることで、一番うまくいくようにできているのだと思います。ついつい、なんとかさんのようになりたいとか、あの人のように振る舞ってみたいとか、憧れの誰かに心が引っ張られて自分を変えたくなることもあるかもしれませんが、所詮オリジナリティに欠ける、一段魅力が薄い人になるだけです。その人にしかない、特別なカラーというものが全ての人に備わっているのだから、他の人のやり方や生き方は参考程度にして、自分らしさを追及するのがうまくいく秘訣だと思います。唯一無二の個性を発揮している人の方が、断然生き生きと輝いてみえます。もしそのようにして本来の自分の姿を出したことで周囲と上手くいかなくなったとしたら、場所を移ればいいだけです。自分を演じなくても済む、むしろ自分が自分らしくあることで人の役に立てるような場所が、きっとどこかにあるはずです。

 

 

 ドツボにはまったような就職活動の前半を過ごしていた私が、フラワーエッセンスを知っていたら、どんなに助けられたろうと思います。その時には出会えなかったけれど、もしあの時に飲んでいたら楽になっていただろうなと思われるエッセンスを、いくつか挙げてみます。

 

♡セラトー

・・・周囲や他人の意見の翻弄されず、自分の直観を信じ、本心を貫く勇気と自信をもたらす。

 

♡ゲンチアナ

・・・がっかりすることが起こったり、物事がうまくいかない時に。

 

♡ワイルドオート

・・・人生の岐路に立った時に。どちらに進むべきか、何をするべきか、迷いやとまどいがある時、明確な方向性を見出すことを助けます。

 

♡サンフラワー

・・・困難や問題に直面している時、自信を高め、地に足を付けて行動できるように。下部チャクラがしっかりします。

 

♡シューティングスター

・・・自分の生まれ持った個性や使命、才能を開花させる道へとつなげてくれる。本当にやりたかったことが見つかったりします。

 

♡マウンテンプライド

・・・ゴールやビジョンを設定し、それに向かってまい進するエネルギーと勇気を育む

 

♡Courage(勇気)

・・・勇気をもたらす。困難な状況にいるとき、人が迷わず信念を持って行動を起こせるように。

 

♡Archangel Michael(大天使ミカエル)

・・・大天使ミカエルのエネルギーを感じ、サポートしてもらえるエッセンス。必要のない関係性やネガティブなコードを絶ち、その人が本来進むべき道からそれぬよう、導かれます。

 

♡Freedom from Fear(恐れの解放)

・・・うまくいかないのではないかという不安、未来への不安を解消します。