エッセンスが切れた時

 私は虫が大の苦手なので、ここ何年も、吊るしておくだけで虫がやって来ないという、ドラッグストアなどに売っている虫よけネットを愛用させて頂いております。

 

 初めは「本当にこれって効いてるのかなあ?」と半信半疑だったのですが、この商品の威力がわかるのは、数か月ほど経って、取り換えの時期がやってきた頃です。

 

 大体目安とされている「効力が切れる時期」に差し掛かってくると、今までまったくご来訪がなかった虫さん達が、一匹、また一匹と、徐々に我が家のベランダにやってくるようになるのです。そうしてようやく、「ああ、本当に今まで効いてくれていたんだな」ということを実感することになります。そして新しい虫よけネットを買いに行き、今まで使っていたものと交換した途端、またピタリと虫の来訪が止むのです。この瞬間に一番、「やっぱりすごい!ありがとう!」という気持ちが湧いてくるような気がします。

 

 

 ・・・なぜこのような話を出したかと言うと、虫よけネットの効き方が、フラワーエッセンスと似ているなあ、と思ったからです。

 エッセンスを飲んでいると、ザワついた心が静まったり、ネガティブな感情が湧きにくくなったりして、精神状態がなだらかになっていきます。怒りやイライラが自分の中にやって来にくくなるのです。しかし、ずっと飲み続けていると、そうした穏やかな状態がだんだん当たり前になっていきます。なおかつ心の中というのは目に見えないものですから、「今の心の平安がエッセンスのおかげなのかどうか」ということが、結構わかりにくくなっていったりします。

 そんな時、エッセンスを飲むのを一時的にやめてみると、「今までのエッセンスの効果」がハッキリとわかることがあります。エッセンスを飲むのをやめた途端、また以前のイライラが戻ってきたり、ネガティブな思考パターンが蘇ってきたりして、薬が切れた状態のようになったりすることがあるのです。

 これは子供の様子を見ているとわかりやすいです。我が家の息子は少々怒りっぽいところがあり、思い通りにならないと周りに当たったり、ふてくされることがよくあります。そんなわけで、息子用のエッセンスボトルには大体常時「ホリー」「バーベイン」「バイン」「チェリープラム」やその他感情の浄化系エッセンスをいくつか入れています。

 これを飲んでいると、感情の起伏がなだらかになり、怒る回数も明らかに減っていき、表情も穏やかになるのです。姉弟喧嘩の回数も明らかに減ります。ところが、落ち着いてしばらくしてくると、「もういいかな」という感じになり、飲むのをやめたり、ボトルの中身を変えようと思っているうちに何となくそのままになっていったり、ということがよくあります。そうすると、またポツポツとケンカをするようになったり、怒りっぽくなったり、わがままな一面が表に出てきたりするのです。そうなってようやく、「ああ、やっぱりエッセンスが効いていたんだな」ということを再認識し、また同じようなブレンドでエッセンスを作りなおすことになります。

 面白いのが、「ホリー」などを飲んでいると、普段の怒りっぽさが鳴りを潜める一方で、思い通りに事が進まない時など、怒りの代わりに「涙」が出てくることが多くなります。感情のはけ口として、怒りではなく「涙」を利用するようになるようです。

 

 また我が家の主人は、最初エッセンスに対して懐疑的で、本心からは信じていませんでした。私がやっているからと、付き合って飲んではくれていましたが、特にその効果を感じているのかいないのかもわからず(何も言わないので)、反応もないので、変化があるのかないのか全くわかりませんでした。「どんなエッセンスがいい?」と聞いても、いつも大体「お任せ」。はなからあまりあてにしていないようでした。

 私が作るブレンドボトルをただ機械的に飲む日々が続き、もう何本も飲み終わった頃、あまりにも反応がないので、「もうこの人にはいいのかな」と、ボトルを作るのをやめてみたことがありました。すると、いつも飲んでいる自分の名前が書いてあるボトルがないことに気づき、「あれ、俺のエッセンスは?」と聞いてきたのです。私が、

「ああ、エッセンスの効果があるんだかないんだかよくわからないし、そんなに必要ないみたいだから、もう〇〇の分は作らないことにしたの」と言うと、ちょっと心外な顔をして、

「えー、俺にも作ってよ」

と言いました。

 

 普段エッセンスの効果など話したことがほとんどなかったのに、聞くと、いろいろと自分の内面ではエッセンスの威力を感じていたようでした。最初は「俺はそんなものなくても自分でやっていける」といったことを豪語していたように記憶していますが、なければないで、ちょっと物足りなさを感じるようになっているようでした。

 

 理想では、エッセンスなどの力を借りずとも、穏やかな心で過ごせるのが一番なのでしょうが、まだ自分の力だけでは不安な時は、そうしたサポートツールのお世話になることも必要なことなのかなと思います。何の装備もつけずに高い山に登る人はいませんし、どんな世界でも一人前になるまでは誰かの指導を受けるものです。

 魂の成長において、自分に足りないものを補ってくれる仲間や、サポートしてくれるツールが目の前に現れたら、それは天から差し伸べられた手なのかもしれません。堂々と、感謝をして、受け取ってください。