地球での転生を受け入れる

 アンジェリックエッセンスの、「Opening to / Embracing Earth Incarnation」(オープニングトゥ/エンブレイシングアースインカーネーション)というエッセンス。解説には、↓

地球への転生の受け入れ。自分の外見的な肉体、セクシュアリティ、そして地球とのつながっりをもっと受け入れられるように。性的虐待を受けた経験のある人に

(㈱ネイチャーワールドのサイトより引用)

とあります。

 

 スピリチュアルに傾倒している、もしくはスピリチュアルな世界に引っ張られる傾向のある人は、気を抜くとそちらの世界にばかり気持ちがいってしまい、「地球」との繋がりが薄れがちになることがあります。

 

 スピリチュアルな世界は確かに魅力的ではありますが、私たちは今、地球を学びの場として選んで生まれてきています。地球でしか経験できないこと、地球でしか学べないこと、地球でしか体感できないことがあり、それらを肉体で、感覚で、魂で感じ、経験することで得られる何かがあるのです。そこで得た何かを魂の成長の糧とし、あの世に持ち帰り、また戻ってくるかもしれないし、戻ってこないかもしれない。それは私達にはわかりません。わかっているのは、私達が今ここで、地球という星の下に、肉体を纏って生きているということです。それが私達に与えられた環境であり、そこをまず受け入れなければいけません。

 

 『性的虐待を受けた経験のある人に』と解説にはありますが、そこまでひどい虐待を受けたことがないにしても、心に深い傷を負ったり、恐怖体験が多かったり、生きづらさを抱えてきたり、自分らしさをオープンにすることが難しい環境にいた人などは、地球との繋がりが薄れていく傾向があるようです。ある種の逃避です。現実生活において、生き生きと自分らしさを開花させる場所がなく、自分らしくあっていいのだという安心感が抱けずにいると、自分がまるで根無し草になってしまったかのように感じることがあります。人間は地球と繋がってこそ現実創造の力を得ることができるので、自分の軸がしっかり定まらない状態だと、とても不安定になり、孤独や絶望を感じることになってしまいます。自分はどうせ認められない存在なのだと自己卑下の感覚が強くなったり、何をやってもうまくいかないのだと諦めの境地に安住したりすることになります。

 

 地球とのつながりは、いわゆるスピリチュアル用語で「グラウンディング」と呼ばれるものです。エネルギー的に、しっかりと地球と繋がっている状態を「グラウンディング」と言います。このグラウンディングがちゃんとできていないと、スピリチュアルな世界に惹かれるあまり現実生活との折り合いがつけづらくなったり、フワフワと空想の世界で遊んでしまうような、いわゆる地に足のついていない感覚になったりします。

 グラウンディングができている状態だと、肉体の中にしっかりと納まることができているので、霊的な世界にばかり気持ちが動くことがありません。そして、今身を置いている自分の現実を正面から受け止めることができ、どこか別の世界に自分の居場所があるような錯覚を抱くこともありません。どんなことがあっても大丈夫だという安心感で満たされていますので、たとえ問題が起こったとしても、必要以上に動揺することなく現実的に対処することができます。自分の役目を理解し、今自分がやるべきことに落ち着いて向き合うことができます。

 

 

 生まれながらにしてスピリチュアルな世界との強い結びつきを感じながら生きてきた人は、肉体を重く感じたり、地球で生きるという宿命を受け入れることに抵抗を感じることが多いようです。そんな人は、辛いことがあるとスピリチュアルな世界に逃げ込んでしまいたくなるかもしれません。けれど、今自分が生きている環境を否定したり受け入れられずにいると、グラウンディング力はどんどん弱くなり、現実に向き合いそして新しいものを創造していくパワーが得られなくなります。現実に目を背けている間は、現実を変えることができないのです。結果的に更に地球に生きることがつらくなっていきます。

 

 天と地と自分。この三つがバランスよく繋がった状態でこそ、最もエネルギーが充満し、地球での生を全身全霊で謳歌することができます。まずは、自分が地球での転生を選んで今ここにいるのだということを、受け入れることから始めましょう。そして、必要のないおもりを外し、身軽さと自由を手に入れて、地球でのアドベンチャーを大いに楽しみましょう。