愛と赦しと人間関係

 先日、4年生の息子のクラス懇談会に行ったら、女の子のお母さんが何人か、最近女子特有の人間関係問題が出てくるようになった、という話をされていました。そういえば娘の時も、大体4年生頃から友達同士でグループを作るようになって、その中でいざこざが起こったり、仲良くしていたはずの友達と突然口を利かなくなったり、かと思えば今まであまり話さなかった子に急接近するようになったり・・といった、面倒な”女の子問題”が出てきたように思います。

 男の子は、付き合い方があっさりしているので、気が合わない子とは最初から無理して付き合うことがないし、後腐れもありません。見ていると、思ったことはお互い率直に口に出していますし、時には激しく怒ったり文句を言ったりして、ある意味コミュニケーションがダイレクトにとれています。また、何となく仲のいいグループのようなものはあるようなのですが、女の子のように特定の人とひたすらベッタリ付き合うということがあまりなく、関係は割と淡泊です。そんな感じだから、女子のようにドロッとした問題が起こりにくいのかなと思います。

 

 女子特有の問題は、中学生になった娘も相変わらずちょくちょく悩まされていますが、小学生の頃と比べて、対処の仕方も多少は学んできたのかなと感じます。

 そういえば、娘が小学校高学年の時、例によって女の子問題が起こり、そのことで相談されたことがありましたが、その時に、

「こういう女の子特有の面倒な人間関係の問題は、大人になってからも続くよ」

と言ったところ、え、そうなの、と愕然とした表情をしていたのを思い出します。

 

「そうだよ。お母さん達だってPTAでそういうのあったよ。あ、そうそう、おばあちゃんも、習っている習字教室であったってこないだ言ってた。ってことは、一生続くってことだね。あははは、頑張ってね!」

 

「・・・・」

 

 大人になったらこういう面倒な問題には悩まされることがないだろうと思っていた娘にとっては、ショッキングな事実だったに違いありません。

 けれど私が言いたかったのは(その後ちゃんと話しました)、こういうことでした。世の中にはいろんな人がいるし、これからもそういう複雑な人間関係の中で生きていかなければいけない。自分と気が合わない人と出会わないようにするのは無理なことだし、これからだって面倒な関係性に巻き込まれることがきっとあると思う。どうせ避けて通れない問題なのであれば、それに対処できるスキルを身につければいい。今後、人間関係の問題が起こった時、相手を拒絶して腹を立てるのではなくて、その人を受け入れられるようになったら、悩みに苦しめられることなく、穏やかな心をキープしたままでいられるよ。今抱えている問題は、そういうスキルを身につけるためのレッスンだと思えばいいんじゃない。

 

 ・・話しながら自分で気づいたのですが、かつての私は、どうしても受け入れがたい人が目の前にいた時、完全に拒絶してシャットアウトしてしまっていました。嫌だなとか離れたいなとしか思っていなかったので、そういう人が身近にいるだけで苦痛でしたし、とんでもないストレスを抱えていました。今思えば、何て傲慢で失礼なことをしていたんだろうと恥ずかしくなります。

 娘にも偉そうなことを言えないくらい、かつての私は人づきあいがとても下手くそでした。それが、だいぶ最近、人を受け入れられるようになったのは、自分の内面が大きく変わってきたからだろうと思います。他人を変えようとするのではなくて、自分が変わること、このことにひたすら一点集中するようになってからです。

 

 「じゃあ、どうやったら受け入れられるようになるの?」

 

 と娘に聞かれた時、私はこう答えました。

 

「とにかく、その人のことを理解しようとするんだよ」

 

 私も完璧にできているわけではありませんが、否定しそうになる気持ちを抑えて、とにかくその人のことを理解するように努力する。努力、努力、努力。どうしてその人はそういう言動をとっているのか。どうしてそんな態度を私にとってくるのか。言葉や態度の裏にある、その人の事情や”思い”に目を向けるようにします。そして、更に大事なのが、どうして今その人は、自分の目の前に現れているのか、ということに気づくことです。その人は、私の中の何を鏡として見せてくれているのだろう。私に何を教えようとしているのだろう。私はこの出会い、そしてこの出来事から、何を学べるのだろう。完全にはできなくても、少しでも深く、理解できるように努めます。そして、その出会いを、自分自身の成長の糧となるように、感謝の気持ちで受け入れます。

 

 

 他人に対する理解を深めてくれるエッセンスもいろいろありますが、最近の一押しは、アンジェリックの「ホ・オポノポノ」。部活内での様々な問題に日々直面している娘も、今飲んでいます。だいぶ他者を受け入れる能力が高まっているようで、いろんな気づきも起こっているのがわかります。そして面白いのが、こういうエッセンスを飲んでいると、問題の解決、つまり自分の理解を深めてくれるような出来事が実際に起こるということです。全然関係のない友達からの助言だったり、今までとは全く異なる価値観との出会いだったり。視野が広がると、受け入れ能力も高まります。

 

 「ホ・オポノポノ」は愛と赦しの両方のエネルギーが入っているエッセンスだと感じます。自分の内面が、その二つのエネルギーで満たされていくので、拒絶そして怒りに苦しんでいる人には、お勧めのエッセンスです。