恐怖心

 昔、誰かの本の中で、

 

「怖がりな子供は将来有望」

 

と書かれていたのを目にした時、一瞬なぜだろうと思いましたが、その理由を読んで納得したことがあります。それは、

 

「怖がりということは、想像力が豊かであるということだから」

 

 ということでした。確かに、物事を怖がる背景には、イマジネーションの力が働いています。目には見えていないものを感じる力や、今後起こるかもしれない出来事を予測する力、そして、自分という存在よりも大きな、抗えない力が存在するという認識があるからこそ、得体のしれない恐怖というものを感じるのではないかと思います。それらは生きていく上で、助けとなってくれる要素でもあります。周りと調和しながら、謙虚に生きていくために、想像力と共感力は大きな力となってくれます。

 

 ただ、いたずらに恐怖心ばかりが刺激されたり、不安ばかりが肥大化していってしまうと、圧倒されて足がすくみ、望ましい行動がとれないという状況も起こり得ます。

 

 特に、敏感で想像力の豊かな子供は、恐怖心を覚えやすい傾向があります。そんな時に助けとなってくれるフラワーエッセンスといえば、アスペン、ミムラス、アンジェリカ、ダンデライオン、Freedom from Fearあたりでしょうか。こういった不安と緊張を癒すエッセンスに、プロテクション系のエッセンスなども入れてトリートメントボトルを作れば、怖がっている子供にぴったりのボトルができそうです。

 

 恐怖心というのは、人間の生存本能の一部だといわれます。自分の身を守るための、本能的な感情です。元々私達に備わっている感覚なのだから、恐怖心を感じること自体は責める必要はないと思います。実際、本能的に恐怖心を感じる時というのは、私達の第六感が、何かを伝えたい時だったりします。

 恐怖心をいたずらに悪者扱いするのではなくて、うまくバランスをとりながら、必要な時には活かしながら、付き合っていきたいものです。